患者さんたちがどんどん穏やかになってきています。
クリニックを開院してから1年が経ち、よい結果もたくさん出ています。
心の面で安定して来られている方は多いですね。
たとえば、慢性心不全をお持ちで頻繁に通われているご高齢の男性の方。
もともとはかなり神経質で怒ることの多い方だったのですが、当院に通われて半年ぐらいしてからは人が変わったようにほんと〜に穏やかになられました。今では小さい子供と笑顔で戯れたりする姿も見られています。このクリニックに来るとしっかり親切にケアしてもらえるという、安心と信頼が確立されたのだと思います。
他にも、今日来られた60台のうつ病をお持ちだった女性の方。
昨年5月に当院に初めて来られた頃は、3種類の精神科の薬を飲まれていました。
来院されたときからかなり安定しておられたので、漢方を併用しつつ徐々に減量していきました。
今日はなんと、最近は漢方も含めて何も飲んでいなくても調子がよいとのこと。
「呼吸のことを教えて頂いたりして、とても落ち着いています。」と笑顔でおっしゃってくださいました。
順調に自立されて自信も出てきて、投薬終了!
でも、当院に来ると安心するとのことなのでこれからも月1回ほど遊びに来て頂きます。
この方はもう一つエピソードがありまして、今日、「娘もとってもよくなりました。ありがとうございます!」と嬉しそうに話してくださいました。
お嬢さまはぼくと近い年齢なのですが、冷え性や便秘症、偏頭痛などに悩まされていました。
でも先日お越しの際はぼくもびっくりするぐらい明るい表情で動きもテキパキしてお元気そうでした。冷え症は残っているものの、他の症状は随分軽減したとのこと。この方の体質に合わせて、スクワットを指導させて頂きました。
全員がよくなる、というわけにはいきません。
キーポイントは自立しようという気持ちがあるかどうかです。
不満や症状は毎回たくさんお話になる一方で、こちらが提案するような心の持ち方の話や呼吸法の練習などには無料でも全く耳を傾けないような方が時々おられるのですが、まずよくなりません。
だって、治りたくないんですもの。
そして、こちらが傾聴をずーっとやっているうちは依存関係が続きますが、依存関係をやめるように動くと、火花が散ります^^;
これはもう、仕方のないことだと思っています。
このようなケースは極端ですが、でも少しでも自立するお気持ちのある方であれば徐々にでも変化していきます。若い適応障害をお持ちの男性は、寝たままできる体操やセルフケアなどを根気強く指導して、徐々に心身の調子が戻ってきています。
これからも、私自身もクリニックに来られる方々も共に輝く医療を目指していきたちと思っています。