漢方薬を出すだけが漢方診療ではない。
2014-09-14
昨日の午後は漢方の勉強会に参加して、薬をほとんど使わずに不眠症を治す、近畿大学解剖学教室の教授で睡眠体内時計外来をされている重吉康文先生のご講演を拝聴しました。
不眠症の治療では不眠症の治療薬を出すだけではなく、患者さんの生活のリズムと習慣全体を見て指導していくことが必要である、ということがよくわかりました。
講演の後は重吉先生や漢方界の重鎮である三谷和男先生、蔭山充先生、およびNTTでお世話になった堀江延和先生らと一緒にテーブルを囲んで活発な意見交換をしながら楽しく幸せな時間を過ごしました。
一人2時間かかることもあるという外来で睡眠障害を根本から改善することに患者さんと一緒に取り組んでいる重吉先生、毎月勉強会を開いて下さってる三谷先生、阪大の漢方外来の立役者の蔭山先生、そしてNTT西日本大阪病院の漢方外来で私に漢方の手ほどきをしてくださった神戸百年記念病院の堀江先生、これらの先生方の輪に入って色んな話をさせ頂けて、本当に幸せです。
その場で皆が同意していたことは、
漢方診療の基本は『一に養生、二に看病、三四がなくて五に漢方薬』ということです。
まずは養生の指導、診察でも薬を出す前にこれが肝心ですね。
もちろん、患者さん自身が「よくなりたい!」という意欲があることが前提ですが。
原点に立ち戻らせて頂き、感謝します^^=
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