バッチリな出会い
2014-05-17
今日、ホームページを見て大学生の男の方がクリニックにお越しになりました。
ギッテルマン症候群と10年前に診断されて以来、継続的に病院には通っているけども、カリウム値を見られるだけで低くても薬を出してはもらえない。最近はストレスもあって頭痛やめまい、朝の起きにくさも出てきているとのことでした。
ギッテルマン症候群について診てもらえて漢方治療もできるような病院を探されているとのことで、ネットでこのクリニックを見つけて下さいました。
なんという巡り合わせでしょう!
実は、ここ2、3日、NTT西日本大阪病院の先生にギッテルマン症候群のことを尋ねられてお話していたところなのです。
また、ホームページには書いていないのですがギッテルマン症候群については複数回症例発表をしたこともあります。漢方治療もできますので、今日お越しの患者さんにはほんとピッタリです。
ギッテルマン症候群は遺伝子の異常によりカリウムを尿細管で正常に吸収できず、低カリウム血症で体のだるさや筋力低下が起きる、まれな病気です。
幼い頃に症状が出るバーター症候群と比べると比較的軽く、また患者さんは本能的に塩辛いものや海産物を多く摂られるので症状が少なく、病気が隠れることも多いのです(隠れているぐらいなら問題ありません)。
ぼくが以前病院で担当した方は、血中カリウム1.2!(普通3.5以上あります)と重度の低カリウム血症で歩くこともできませんでしたが。
今日のところはお話を色々お聞きして診察した上で、まずはカリウムを補いつつ、甘草を含まない漢方をお出しすることにしました。
改善が十分でなければ、東洋医学的にも西洋医学的にも次の手が色々あります。
今日の出会いのように、喜んで頂けるとやはり嬉しいですねー^_^
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