コロナの核酸増幅検査で陽性だった方へ
コロナの核酸増幅検査で陽性となった方からのよくある質問にお答えします。
※ 大阪市の【新型コロナウイルス感染症について(電話相談含む)】のページの【感染したら(まわりに感染した人がいたら)】のところにある程度まとまっていますので、そちらもご覧ください。
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000490878.html
(PDF形式ですので、もしスマホで見れない場合、「Adobe Reader」や「Google PDF viewer」などのアプリをインストールしてください。)
Q1.) コロナに感染しているということですか?
はい、そう考えられます。今回、新型コロナウィルスの核酸増幅検査で陽性となった方は、ほぼ、新型コロナウィルスに感染しているということを意味します。
「核酸増幅検査で陽性」と「感染」は違う、という意見もありますが、ほぼ一緒です。感染していないのに核酸増幅検査で陽性となる可能性については、感染から日数が十分経過したものの鼻の中にウィルスの断片が残っていて陽性になる場合がまれにあります。他には感染していないのに鼻の中にウィルスが混入していて陽性になる場合なども考えられますが、実際にはある程度まとまったウィルス量が鼻の中にないと検査で陽性にならないよう、陽性と捉える核酸増幅の回数を設定してありますので、検査で陽性となった場合は基本的に感染していると考えて頂くとよいでしょう。
Q2.) いつから人にうつしている可能性がありますか?
症状が出る2日前からコロナウィルスを他の方にうつしている可能性があります。無症状で陽性だった方は、陽性と判定された2日前から他の方にうつしている可能性があります。同居家族の方で濃厚接触者と考えられる方などについては、当院で公費で核酸増幅検査をお受け頂けますので、検査希望の場合はショートメッセージでお知らせください。
Q3.) 自宅療養、ホテル療養などはどうなりますか?
自宅療養、ホテル療養、あるいは入院治療のいずれかになりますが、保健所が本人と話し合った上で判断することになりますので、まずは自宅待機をお願いします。
まず検査当日中か、遅くとも翌朝早めに私が保健所へ発生届を提出します。8月中旬時点では、だいたい翌日に保健所から携帯電話に連絡があります。そして、日々の症状や重症化リスクの有無、家庭状況などに応じて自宅療養、ホテル療養、あるいは入院治療のいずれになるかが決まります。
発生届を提出するには、【職業、基礎疾患の有無(がんや糖尿病、高血圧、脂質異常症など)、ワクチンの接種歴(日時、ファイザーかモデルナのどちらを)、(女性の方は)妊娠の有無、喫煙の有無、いつどこで感染したと考えられるか】の情報が必要となりますので、ショートメッセージでそれらの情報をお教えください。
Q4.) 家族なども検査してもらえますか?
全ての同居家族が濃厚接触者に該当するわけではないのですが、同居のご家族は濃厚接触者に該当することが多くあり、その場合は検査をお受け頂けます。しかし、発症までには潜伏期間がありますので注意が必要です。
まず、陽性となられた場合、ご自身の勤め先の会社や、濃厚接触者にあたるであろう方へ早めに連絡をしてください。濃厚接触者の認定は厳密には保健所が行うのですが、例えば同居のご家族ですとか、一緒に車に乗っていた方などは感染リスクが高いため、保健所の判断を待たないでも、当院が濃厚接触者に当たるであろうと判断した場合は当院で核酸増幅検査を公費で受けて頂くことが可能です。(デルタ株の拡がりにより、これまでの濃厚接触者の定義に該当しなくても感染するケースは増えると予想されます。)
濃厚接触者の方は無症状でも公費で核酸増幅検査をお受け頂けますが、新型コロナウィルスは平均して3日〜5日間ほど潜伏期間がありますので注意が必要です。ウィルスにさらされてから発症するまで数日かかる、ということです。そのため、一度濃厚接触者として検査して陰性であっても、その後に発症する可能性があります。潜伏期間は最長で2週間ありますので、検査で陽性となった方に最終接触してから14日間は自宅待機して健康観察をして頂く必要があります。
最終濃厚接触をして1-3日程度で核酸増幅検査を受けて陰性であってもその後発症する可能性がありますので、最終濃厚接触をして7-10日ほどして再度検査をお受け頂くことをおすすめします。当院で2回は公費で検査をお受け頂けます。検査希望の場合は検査希望日の前日か当日朝早めにその旨をショートメッセージでご連絡ください。
参考:濃厚接触者の定義
新型コロナウイルス感染症の PCR 検査等で陽性となった者(患者)と、感染の可能性のある期間(症状が出る 2 日前から入院等になるまでの期間)に接触し、以下の範囲 に該当する場合は濃厚接触者と定義されます。
・患者と同居あるいは長時間の接触(車内・航空機内等を含む)があった者
・適切な感染防護(マスクの着用など)なしに患者を診察、看護もしくは介護をした者
・患者の気道分泌液もしくは体液などの汚染物に直接触れた可能性のある者 ・その他:手で触れることのできる距離(1 メートル)で、必要な感染予防策なしで患者と 15 分以上の接触のあった者
Q5.) 自宅療養中に調子が悪くなったらどうしたらいいですか?
自宅療養者は毎日保健所からの電話で健康状態を伝えて頂くか、あるいは毎日の健康状態についてご自身でチェックをして頂き、My Her-sysというアプリに入力をして頂きます。My Her-sysの案内は当院が保健所に発生届を提出した際に、携帯電話にショートメッセージで届きます。保健所が自宅療養を続けるか、ホテル療養や入院に切りかえるかなどを判断する材料となりますので、毎日2回は健康状態を入力してください。なお、パルスオキシメーターは状態悪化の判断のために重要です。これは指先に付けるだけで血中の酸素飽和度を測れる機械です。通常、発生届が提出された翌日に保健所から連絡があり、そこから2日間ほどでレターパックでパルスオキシメーターがご自宅に届きます。
しかし、体調が急に悪くなった場合などは早めに保健所に連絡してください。下記に自宅療養相談窓口を載せておきます。
当院での対応は、基本的には通常診療時間内のみで行っております。通常診療時間内で電話診察で薬を処方することは可能です。療養期間中の新型コロナウィルスに関連する治療については診察代、薬代ともに公費で支払われるため本人にはかかりません。薬を希望される場合、診療時間中にその旨をショートメッセージなどでお伝えください。なお、診療時間外での対応や、往診は当院では申し訳ありませんが行っておりません。
参考:自宅療養者相談窓口
【9 時~17 時 30 分(土日祝日除く)】お住まいの区の保健福祉センター(地域保健活動担当保健師)
【24 時間対応】自宅療養者専用ダイヤル(大阪市保健所感染症対策課)
電話:06‐6647‐0790
※体調に変化がある場合(呼吸困難・発熱の場合)には、夜間等であってもお電話ください。(新型コロナ陽性者であることを、必ずお伝えください。)
参考:自宅療養される方への大阪市からの案内
参考:大阪府による自宅療養者の緊急往診体制について
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kenko/0000535250.html
問合せ先:大阪市保健所 感染症対策課 新型コロナウイルス感染症対策グループ(06‐6647‐0922)
Q6.) イベルメクチンは処方できますか?
2021年8月13日現在、近隣薬局や医薬品卸の在庫が非常に少なくなっています。イベルメクチンは新型コロナウィルスの感染者に対して適用外使用であっても保険を使って処方できるのですが、薬が手に入らないのが現状です。