「喜びと感動が溢れるまで、あきらめない」
みなさん、こんにちは。
今月は医院継承のために毎週月・水・金と春田クリニックにお伺いして、春田博之先生の診察を見学させて頂いております。
その中で、春田先生から頂いたスピリットがあります。
春田先生は、慢性的な患者さんの訴えの一つ一つをないがしろにせず、ごまかさずにきちんと応えようとしてこられました。
研究と創意工夫を続けてこられて、そして、どこかでブレイクスルーが起こり、患者さんにピタッと合って好転したり、ゆっくりでも改善していったりしているのです。
たとえば、小脳出血の後遺症で左手の震えが止まらない方。
それまでのリハビリで、随分と改善はして編み物もできるようになったりしているのですが、まだ熱いものを持ったりはできないようです。
普通なら、「何ヶ月も頑張ってリハビリして、それでも残ってしまった後遺症なら仕方ない。」と、医師も患者さんも諦めがちになるかもしれません。
でも、シナプスの可塑性を研究されていたこともある春田先生は、あきらめません。
患者さんに、試しに右手で左の手首を補助してもらうと、左手の動作の震えがおさまり、スムーズな動きができました。
「それを繰り返し練習してくださいね。」と春田先生は指導されました。
「正しい動きを繰り返し脳に伝えたら、正しい動きの脳の神経回路が形作られて、正しい動きができるようになるんです。時間はかかりますけどね。」
この患者さんは赤色が大好き。頑張りすぎて脳出血を起こしてしまいましたが、その赤色の力は快復の原動力になっているのです。
それをわかって、春田先生はこの患者さんには積極的なリハビリを指導されています。
他にも引継ぎを受ける中で、春田先生が一人一人の患者さんと丁寧に向き合う中で発見したこと、編み出したことというのが山ほどあります。
それが患者さんにとっての喜びと感動となり、医師としての財産になるのです。
「喜びと感動が溢れるまで、あきらめない」
これからにしかわクリニックを運営していくにあたり、スタッフのみんなで守っていくスピリットにします。
春田博之先生の「芦屋 こころとからだのクリニック」HP →http://cocolo-karada.jp